開業前に押さえておきたい!
オフィス・事務所の設備工事の注意点について知る!

オフィス・事務所の設備工事と言うのは、内装工事の一つです。設備工事の内容、工事費用、坪当たりの価格など、工事費用目安が気になる方もいますよね。ここでは、内装工事の基礎知識と共にオフィス・事務所の設備工事の注意点についてお伝えします。是非、工事の参考にしてみて下さいね。

そもそも設備工事とは?

昨今、オフィス・事務所の内装と言うのは、様々な素材や工法を用いて複雑化しています。工事では、パーテーションなどの間仕切り、壁工事、回線工事、床工事、OAフロア施工、天井工事、電気工事、給排水工事、セキュリティ対策、空調設備などが挙げられます。
その他にも、オフィス・事務所のレイアウトや原状回復工事など、限られた時間と予算の中で工事を進めていくのは中々大変です。このように複雑化された内装工事に対し、確実に自分が思い描くオフィス・事務所を造る為には、計画段階で早くオフィス・事務所造りの専門業者へ相談し、納得のいく工事を進めけるようにするのがポイントです。

基本的なオフィス・事務所内装工事内容とは?

建築工事

建築工事とは、オフィス・事務所の骨組みから壁・天井に至るまで、基本設計に関わる工事を指します。天井や壁の工事は石膏ボードなどを駆使して行い、内装仕上げ工事はこちらに含まれ、また、パーテーション工事の間仕切りも建築工事の一つです。パーテーションには、材質、固定式、可動式など種類があるので、適したものを選ぶのがお勧めです。オフィス・事務所に必要なドアの設置は、内装の仕上げに含まれず建具工事になります。建具工事の際は、様々な材質からドアの種類を選択出来るので、雰囲気に合うドアを選びましょう。

電気工事

電気工事とは、主に電気設備・空調換気設備・給排水設備・消防設備費が該当します。具体的には、照明やコンセントの設置や配線、空調や換気扇の設置、給湯室やキッチン、水回り工事、消火設備、火災報知器設置、非常放送設備設置、避難設備設置などが挙げられます。電気工事では、低コストを図ってもどうしても費用がかかる部分でもあるので、予算との摺り合わせを細かく行うのがポイントです。

その他工事

その他工事には、ビデオ会議システム搭載のAV工事、セキュリティ関連の工事、電源・LAN配線工事、音響設備工事などが挙げられます。なので「オフィス・事務所の支店間でビデオ会議をしたい」「セキュリティ面の強化をしたい」など、要望がある場合にはその旨を業者へ伝えてみて下さい。

オフィス・事務所の設備工事の詳細とは?

電気工事

オフィス・事務所の電気工事で、最も重要なポイントには通常電源とPCやコピー機などの情報機器電源の分離です。なので、用途に応じて電源コンセントやブレーカーの増設、照明器具の設置など、複雑なオフィスの電気工事を行います。具体的には、電気・コンセント・スイッチ工事・LED照明変更工事などが挙げられます。

LAN配線工事

LAN配線工事では、サーバー、L2スイッチ、ルーター、アクセスポイントなど、ネットワーク機器の提供をはじめ、サーバーやネットワーク環境の構築、LAN配線工事に至るまで、工事を行います。経験豊富なスタッフによって、下見訪問を行った際にLAN配線の利用状況を確認し、状況に適したネットワーク環境の構築、LAN配線工事をします。具体的には、LAN配線・サーバー・ルーター・アクセスポイント設置工事などが挙げられます。

PC(パソコン)工事

PC工事では、複雑で面倒なパソコン設置を全て業者に任せることが出来ます。オフィス・事務所を立ち上げ後、直ぐに業務開始出来るよう梱包からPC使用可能な状態まで行います。また、PCの買い替えやサーバー環境の見直しをしたい場合も、気軽に相談することが出来ます。具体的には、パソコン設置・サーバー設置などが挙げられます。

電話工事

電話工事では、電話配線工事をはじめ、電話機増設、配線整理、主装置設置工事、電話機移動などを行い、電話一台からでも対応可能です。また、不要の電話機、配線撤去、内線IP化も行います。具体的には、電話機撤去・移動・増設・配線工事などが挙げられます。

空調設備工事

空調設備工事では、エアコンを入れ替えるだけでも大きく電気代の削減が可能です。なので、オフィス・事務所にとって無理のない節電で、省エネエアコンへの入れ替えなどの工事も行います。具体的には、エアコン新設・更新・修理工事・分解洗浄工事などが挙げられます。

設備工事費にかかる費用・注意点とは?

内装工事の一つである設備工事ですが、基本的に設備工事費用と言うのは、自分のこだわりによって異なってきます。一般的に、オフィス・事務所における内装工事は坪あたり10~30万円程度が相場ですが、これはレイアウトや設備のこだわりによって価格変動します。オフィス・事務所の設備工事では、エントランス、会議室や執務室、リフレッシュエリアに分類することが出来、レイアウトやデザインにこだわる場合には、プランニング費用で約1~3万円/坪程度を見込みましょう。
また、内装・電気設備・防災設備・空調設備など電気工事関連の費用では約20~35万円/坪程度、通信ネットワーク・電話設置設備など配線工事関連の費用では約5~15万円/坪程度が一般的な相場になります。オフィス・事務所の設備にどこまでこだわるか、入居期間やオフィス・事務所を造る目的などをしっかり考えながら決めていきましょう。

また、オフィス・事務所の工事費を抑えたい場合には、居抜き物件を活用するのがお勧めです。居抜き物件と言うのは、以前オフィス・事務所として利用していたテナント設備が残っている状態の物件です。
オフィス・事務所としての空間レイアウトの自由度には限界がありますが、スケルトン物件のように何もない状態から設備を揃えて整備することが不要なので、設備工事費用を抑えることが可能になります。また、オシャレなオフィス・事務所を安く引き継ぐことが出来るのも魅力です。このように、居抜き物件の活用では、追加工事費だけの負担になるのでコストダウンにはお勧めです。

見積書に書かれる工事項目とは?

オフィス・事務所の設備工事に関して、見積書の確認は必ずおこないましょう。どの項目にどの位の費用がかかっているのか、しっかり確認することは大切です。工事項目には、仮設工事・軽鉄工事・内装工事・建具工事・パーテーション工事・電気設備工事・空調換気設備工事・消防設備工事・サイン工事・雑工事・諸経費などが記載されています。
業者によっては坪単価が約10~30万円と幅があるので、例えば、200坪程度の規模で坪単価が10万円の場合には約2000万円が目安です。ですが、同じ規模であっても坪単価が30万円の場合、費用は約6000万円となり費用は異なります。

なのえ、なるべく費用を安く抑えたい場合には、相見積りをして業者比較を行いましょう。また、業者側が自社を選んでもらう為に、良い条件で工事を引き受けてくれる可能性も高まります。一方、工事の下請け無しに一貫してサポートする業者を選べば、工事費用が比較的安く収まるケースが多いす。こうした情報を事前に知っておくことは、業者に余分な予算を搾取されることの防止にもなります。

まとめ

ここでは、内装工事の基礎知識と共にオフィス・事務所の設備工事の注意点についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?設備工事工程、それぞれの工事内容、注意点など、色々大事なポイントを押さえて進めていくことは大切です。また、見積書を照らし合わせて、工事項目に書かれていない項目、説明が不明瞭な項目などがあれば、業者にきちんと聞いてクリアにしましょう。それらをしっかり踏まえた上で、納得のいく工事を行って下さいね。